2004/01/17

ワカサギ遠足


今回は
人生初のワカサギ釣り
最近ワカサギにハマった方の話をよく聞き
なんとなく気になっていた

その奥の深さも興味をそそられるが
なんといってもうんまい!とのこと
どんだけうまいのか非常に興味がある

つわけで、今シーズンはワカサギデビューを狙っていたのだ

GodBlessこんどー氏もワカサギが大好き
年が明けたら一緒に行こうと約束してたら
俺が博多に帰ってる間にいっさんと山中湖に行ったそうで
その時のワカサギがまた
超美味だったとのことで
ますます行きたくなる

つわけで、房総のブラック友達に声をかけ
あの
幻のうめさんも登場して賑やかなワカサギ遠足になった
当日のメンバーはこんちゃん、うめさん、いっさん
ヒロミさん、俺の総勢5人

ヒロミさんはお初にお会いするいっさんの友人で
WBSで活躍している方だそうだ
本名はヒロミではないのだが、なにしろよく似てる(笑)
後で聞いたら、他にも共通の知り合いがあり
この世界、狭い狭い(笑)

俺はこんちゃんにもうめさんにも実に2年ぶりくらいに会う
釣りとは別に楽しみなのである

とうわけで、当日はうめさんが横浜までお迎えに来てくれた
わざわざ
ありがとうです

待ち合わせの場所に行くと、うめさんのトレードマーク
気合の入ったジムニー号は見当たらない
その代わりにプチな軽が置いてあった
実はジムニはちょうど車検に出しているそうで
今回は代車での釣行・・・ちょいと
不安が・・・

横浜を出て、久しぶりに
イロエロお話しながら
(ちなみに房総ブラック仲間とはつりの話はあまりせず
エロ話ばかりしておるのだ)
コンちゃん号と待ち合わせのボート屋に到着
念のため携帯で天気を確認すると・・・
昨夜まで
昼から雪の予報が・・朝から雪に変わってた
またしても
不安が・・・

そうこうするうちにコンちゃん号も到着
久しぶりの再会である

なんだかんだでスタンバイ開始

初めてのつりなのでこんどうプロのリードに任せ
準備開始しているとだんだん空が白んできた

ボートは車できた2人・3人で分乗することになり
ほどなく出船!いざワカサギング!

俺はうめおやじと出船したが、よくみると
こんどうプロは一人で乗っている
ボート屋のご好意により3人じゃ狭かろう
ということで、2・2・1に分乗させてもらったのだ

こんどうプロ、ヘラ師のような猛スピードでまっしぐら
俺はうめさんに漕いでもらい、余裕の大名釣り(笑)

と、この時点からだんだん雪が強く降ってきた
ちっこい針にちっこいエサをつける作業は
想像以上に辛く、頭がぼーっとしてくる
いろいろネタ画像を仕入れようとしたが
寒さでデジカメも動かなくなりつつある

しかし、水中に仕掛けを入れると
すぐにプルプルと小気味良い反応
あげてみると念願のワカサギが2,3匹釣れた
それなりに楽しい気がして、
現実逃避

しかし、丘を見るとなんだかだんだん白く塗りつぶされて
恐ろしい現実が目前に広がる
「うめさん、チェーンとかあるん?」

「代車なんだから
んなもんあるわけねーだろ!

や、やばい・・(-_-;)

帰れるのだろうかという不安から逃れるために
つりに集中しようとするが・・・
もう、やってられん!つーくらい寒い
足元は雪に埋まってきたし、エサはカチカチに凍るし
リールや竿の金属部分に触れると凍って張り付くし
とにかく、
バナナで釘が打てる状況である

うめおやじは寒いからといって立って釣りしてた
まるでバサーみたいだ

ダウンショットリグですか?

不安な現実や寒さに耐えながらなんとか釣りを続ける

ナメちゃんからもらったケロリン洗面器も凍りまくり

まるで氷上の穴釣りのような風情である

あ〜、
おれ死ぬかも・・とか考えてると
うめおやじも
脳みそが凍ったらしく
釣ったワカサギをそのまま口に入れるという
意味不明の暴挙に出ていた(爆)

Surface Or Die主宰 うめおやじのワカサギ踊り食い
※危険ですから真似しないで下さい

この時点でうめおやじは
「今日は帰れねーよ、
泊まりだ!泊まり!
と開き直っていた
なんつーか、相変わらずはっちゃけた人である(笑)

いよいよ耐えられなくなり、うめさんのストーブで
お湯を沸かし暖を取ろうとしたところ
ぶしゅ〜ぶしゅ〜という音はするものの着火しない

どうやらおやじ同様
壊れてる模様

希望を失い目の前が真っ暗になりつつも、最後の気力を振り絞り
孤独にこの極寒地獄と戦っているこんちゃんのもとに身を寄せる

危機的状況の中では弱い物同士助け合うことが重要なのである
これが自然の掟(おきて)である
あぁ、なんと
人間のちっぽけなことか・・

「がんばれこんちゃん!キミを一人にはしないぞ!
死ぬ時は一緒よ!

するとこんちゃん、少し様子がおかしい・・




「うふぉふぉーぃ♪」

こんちゃん、こちらの危機的状況とは対照的に
余裕のペースで楽しそうに釣りをしているではないか

こんどうプロの余裕の竿さばき 「ひゃっほーい♪」

「どう?釣れてる?ぬふっ♪」

とか聞かれるが、こっちは釣果とかそんな状況じゃないのだよ
生死をさまよっているのだよ、こんちゃん(泣)

ふと向こうのいっさん&ヒロミ号に目をやるとすでに微動だにせず
二体の
傘地蔵になっているようだった
あの様子じゃもう手遅れだろう
・・・(合掌) (笑)

こんちゃんの余裕の訳はこれらのプロ装備にある

だって、足元に雪積もってないもん

やっぱりプロは一味違うのである
ほっとけばこの人夜まで釣りしてそうである

つわけで、俺たちは鼻からつららをたらしつつ
死人のような血の気の無い顔でこんちゃんに
お湯を恵んでもらうことに

そこで激辛ラーメンを食し、ちょいと人間に戻る
しかし、とてもじゃないが釣りを再開する気にはなれない

なにしろ
命の炎が消えそうなのだ

いっさん達も気を取り戻したらしく

「帰ります・・どうか探さないで下さい

という言葉を残し、最後の気力を振り絞り帰って行った

見る見るうちに小さくなるいっさん達が向かう陸上では
除雪車が忙しそうに動いており・・・

俺も竿をたたみ、仕掛けを外し、ゴミを整理して
帰宅準備万端だが、ここでなぜかうめおやじやる気になってる(笑)

こんどうプロと二人で

「うぉ〜、アタるアタる!」

「そうそう、もっと奥まできてぇ〜ん!」


と、フィーバーしておるのだ

ここにチワワのように震え
命のともしびが消えかけた人間
がいるというのにだ(笑)

こやつら釣りのためなら人の命なんて屁とも思わないのである(笑)

しばらくしてこんどうプロも諦め、なんとか陸に戻ると
そこは最初見た景色とは全く違ったものになっていた
(まぁ、なんてロマンチックなの♪)

さて、どうやって帰るか・・・(-_-;)

とりあえず、コンちゃん号にチェーンを装着し
うめ号のチェーンを買いに走る

とっくに圧雪状態

そこらじゅう銀世界、持ってくるもの間違ってる俺たち
釣竿じゃなくてボード持って来るべきだった

うまいこと最初のスタンドに同サイズのチェーンがあり
若干値段が張るものの一安心
地獄に仏、渡りに船、
挿入前にコンドームである

早速戻ってチェーン装着完了!
なんとか走れそうである

つわけで、人間に戻るために
「ほうとう」を食いに行く

「早くにんげんになりたぁ〜い!」
やや解凍気味のヒロミ&いっさん


ほうとうは素晴らしくうまかった
何がうまいって・・暖かいのが最高だす!
(この時点では
熱けりゃなんでもうまいといえる)

体が暖まったところで気ぐるみを脱ぐと
緊張から一気に開放され、逝った後のほげほげ状態で
だらだらと座談会

もう、このままここで寝てもいいな・・なんて思うところだ

と、いつまでもこうしていられないことにやっと気付き
竜宮城のように居心地の良いほうとう屋を後にする

ここからは俺が運転して、途中から千葉まで一人になる
うめさんにはお休みになってもらう

クサリチェーンのガラガラという騒音をものともせず
ウメおやじは相変わらずの
瞬間爆睡だ(笑)

こんちゃんに電話すると向こうも全員爆死状態(笑)
しばらく運転手同士励ましあいながらドライブ
※危険ですので真似しないで下さい

てなわけで、なんとか大月までガラガラ走って
チェーンを外し、残りはすいすい走行

八王子の手前で爆睡中のウメさんをPAに置き去りに

凍死しないかな?とかやや心配しながら解散(笑)

と、思ったら気がついたようだ
なぜかタンクトップをはだけて登場(笑)

まだ状況把握できていない模様
いっさんたちも寝ぼけ顔


つわけで、初めてのワカサギ釣行は
辛くて楽しいものになりました

帰ってから早速姉にてんぷらを作ってもらい
風呂上りにビールと共に食べたら

画像はイメージです(どんべ〜さんとこの)

んん、んまいっ!(泣)

俺の苦手な川魚特有の臭みも全く無く
むしろ良いにおい(ほんとにキュウリの臭い)
しかも身はふんわりとやわらかく、まじで
キスとかコチよりうまい!

ブラックだと食えもしない、しかも害魚だとかで
なにかと周囲の非難を浴び気味だったが

ワカサギは大好評!
あ〜ら奥様大漁ですわね おほほほほ

これならうちの鬼ヨメも喜びそうではあるが
いかんせん九州ではワカサギ釣りなど想像もつかない



つわけで、どんなに辛くともまた行こうと
心に誓った初戦であった







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